柔らかいマットが腰に良いと信じていた
昔は、「腰痛持ちにはベッドマットは柔らかいほうがいい。なぜなら接触面が広くなり体圧が分散するからだ。」と言われていました。
私はそれを信じていました。
そして、柔らかいマットを使った結果、腰痛は悪化しました。
今は逆に、「腰痛持ちは硬めのマットに寝る事」というのが常識です。
でも、硬すぎるのもよくないんです・・・
この辺のニュアンスが難しく、腰痛持ちは試行錯誤をしているうちにお金が無駄にかかってしまいます。
あなたがベッドマットを何にするかでお悩みであれば、ちょっと長めの記事ですが、これから話す私の「マット選びのストーリー」を参考にしてください。
憧れのウォーターベッドに眠る
私は1995年の結婚当初、義理の母からウォーターベッドをプレゼントされました。
その当時から腰が悪かったので、おねだりして買ってもらったのです。
シーリー製で水袋が5つくらいに分かれていて、水道水を自分で入れ替えできる簡易タイプ。
とはいえ、憧れのウォーターベッド。アメリカ人になったような気分で毎晩大喜びで寝ていました。
水袋の下に温熱ヒーターが仕込めるようになっていたので冬場はとても生暖かく気持ちが良いです。
水のタップンタップンする音が気になるけど、入眠があっという間だった記憶があります。
ところが、、
しばらくたってから気づいたのですが、いつも同じ腰の部分だけが沈み込んでしまい、腰痛の原因になってしまいました。
また、冬場は良かったのですが、夏場の通気性が悪かった・・
水袋が直下にあるので通気性が悪く湿気がたまり、夏場はとても寝られたものではありませんでした。
全身あせもだらけになってしまい、ついには寝室の床に布団を敷いて寝る事態になりました。
仕事に差しさわりがあるということで、せっかくのプレゼントだったのですが2年ほど使って泣く泣く手放しました。
柔らかいのがだめなら硬いマットに眠る
ウォーターベットを捨てると次に買い求めたのは、同じシーリー製の硬いマットでした。
柔らかいマットでは私の腰はどんどん悪くなるだけだ。。
腰にも悪いし、湿気がこもって肌にも悪いウォーターベッドの反動が強く、私の買い求めたタイプはカチカチに硬いマットだったのです。
使い始め当初は、夏場だったこともあり、湿気のムレムレから解放されたことだけで嬉しく、寝心地も新鮮でした。
ですが日が経つにつれ、体とマットとの間に激しく隙間が空いていることに違和感を覚えずにいられなくなりました。
なぜマットの選択を真逆に振り切ってしまったのか。
今思うと当時の自分の判断が不思議でなりません。
まるで畳の上にじかに寝ているかのようにカタカタだったのです。
ウォーターベッドの寝苦しさから解放されたいあまり、勢いで買ってしまったことにしばらく後悔しました。
ですが、決して安い買い物ではなかったのでしばらくそのマットをだましだまし使っていたら、腰痛がどんどん酷くなっていったのです。
マットの交換ではなく付け足しで低反発素材
そこで付け足しで買ったマットが低反発マットだったのです。
柔らかい素材は腰に良くない、という心配はありましたが、カタカタのマットの上に敷くものであれば問題ないだろうと判断しました。
また、低反発素材はムレやすい、という懸念がありました。
ですが肌に触れる部分はメッシュ素材になっているので大丈夫だという説明があり、これだ!と思いました。
売り場で試しに寝てみると、低反発マットは体の形状のまま全体がまんべんなく沈み込むのでとても快適でした。
少々お高かったですが、睡眠時間を豊かにしないと人生を棒に振るも同じと思い、年末のボーナスをはたいて買ったのです。
睡眠不足をなんとか解消したいと思っていました。
低反発はムレる、沈む、ヘタる
低反発マットの寝心地はカタカタマットに苦しんだ私にとって、久々に味わう極楽でした。
体へのフィット感と適度な沈み込みで、1日の労働で疲れた体を優しく包み込んでくれました。
また、柔らかくてもウォーターベッドのような変な振動もなく安定して体を支えてくれました。
ですが、カタカタのマットが基材になっていれば問題はないだろうという私の読みは大外れでした。
低反発マットはムレる、沈む、ヘタる。。
体にあたるメッシュ素材は、寝入り端は機能しますが、眠りが深くなると人間は体温が上昇します。
するとマットの素材が熱を溜め込んでしまい、汗っかきの私には毎夜灼熱地獄のように感じられる時間帯があり途中で目覚めることが多くなってしまいました。
冬の夜でも寝苦しくなりました。
時間とともに体の中でも最も重い腰の部分がヘタるようになってゆき、沈み込みによって腰に負担がかかっている状況もウォーターベッドと一緒でした。
うちの子供に大人気の低反発マットでしたが、使用してから約2年で私の体には合わないと判断し、これも泣く泣く捨てたのです。
高反発マットに救われる
基材のカタカタマットは捨てるのがもったいなく、敷き続けてゆきたかったので、違うタイプのマットを買い足す方針で再検討。
2015年のことでした。
ネットで調べていたら「腰痛持ちは硬めのマットに寝るべし」的な記事を発見して私は悩みました。
気付いてみると、世の中の腰痛向けマットのトレンドは硬めのマットオンリーになっていたのです。
硬すぎるマットに悩まされた結果、これまでのマット選びの試行錯誤があったわけです。
それなのに、またスタートに戻るのか・・いつ終わりが来るんだ・・・と。
そこで少し冷静に考えた結果、最初に選んだカタカタマットは、私の体に合わないくらいにカタカタだったことが問題だった、ということに思い至ったのです。
そこで、私の体に合う丁度良い固さのマットをデパートの寝具コーナーに試しに行ったのです。
寝具コーナーのお姉さんに聞いたアドバイスで最も役に立ったのは、こんな話です。
ちょうど良い硬さとは、
腰が沈み込みすぎない。
寝た時に体軸がまっすぐになる。
それによって、うまく体圧が分散できる。
ということでした。
特に寝る体勢では仰向けでも、横向きでも体軸が真っすぐになることを重視するようにしてください、というアドバイスが新鮮でした。
しかし、デパートや家具屋で買うよりも、断然ネットで買ったほうがマットは安いので、売り場で寝心地を試し、担当のお姉さんたちからはもっぱらアドバイスをもらうだけでした。
売り場のお姉さま、本当にすみませんでした<(_ _;)>
その結果私がネットで購入したのは某メーカーのマットですが、私の体には大フィット!散々寝試しただけありました!
適度な反発が得られて、腰が沈みすぎることがなく、通気性も抜群。
夏場は涼しく、冬場は寒いという書き込みがありましたが、全然問題なく使えています。
それでもまあ、人によっては合わない場合がありますから、ベッドマットは実際に売り場で寝て試すことが大事ですよ!!
私が購入前にいろいろ調べて、実際に売り場で寝て試したオススメの高反発マットを後日まとめておきますので、ぜひ参考にしてみてください。
腰痛へっちゃら仙人