先生、一回でいいんでこっち向いてください・・・

整形外科の先生から原因不明と言われ吠える社長

同業の社長さんで慢性腰痛に悩まされている方がいます。

この社長が、整形外科を受診した時の話。。

レントゲンを受け、血液検査までやった後、後日再受診し、MRIまで撮影。

そして、三度目の通院で担当の先生からの問診で、パソコンの画面を見ながら、

「あなたの腰痛は原因が分かりません。(カチャ、カチャッ)それほど痛まないはずですが。」

とシラーっと言われたとのこと。

「それほど痛まないはずですが。」

というフレーズにカチンときた社長は、もともと短気な人なので矢継ぎ早に先生に対して、

「俺が悪いっていってんのか??

医者のくせに痛みを訴えて病院に来てる患者に向かって、何いってんだ?

『痛まないはずですが』だー?俺は痛いっていってんだよ!

患者応対マニュアルに書いてあることを音読してないで、

患者の状況見て処置するのが医者の役割だろうが!!

こっちの気持ちになって、人の目を見て話せよ!!」

・・・・

社長はこの病院には二度と通えなくなりました・・・

病院の先生というのは、科学的な判断はできますが、必ずしも全ての先生が患者さんと人間的なコミュニケーションが取れる人とは限りません。

私も似たような経験があり、傷ついたことがあります。。

仮に腰痛の原因が分からなかったとしても、悩みを抱えている患者さんに対して、もうちょっとましな言い方はないものかとは思います。

腰痛の85%は原因不明という事実

一方で、患者に冷たい整形外科の先生をかばうわけではありませんが、、

ついつい患者さんの目を見ずに、上っ面な言葉を口走っても致し方ない、、という事実もあります。

それは、ほとんどの腰痛の原因がわからない、ということです。

もうこれは一部では有名な話ですが、1990年代より研究が進み、腰痛に関する新しい知見が得られるようになりました。

腰痛研究の世界的権威である福島県立医科大学の菊池臣一氏により、

「腰痛のうち原因が分かっているのはわずかに15%であり、残りの85%は原因を特定できない。」

ということなのです。

最新の技術をもってしても腰痛は可視レベルでは原因を特定できないのです。

それでも腰痛に悩む同じような患者さんが毎日病院に押し寄せます。

すると医療の限界を感じながら半ばあきらめモードで「それほど痛まないはずですが。」というセリフが発せられます。

それ以上の意味がなかったとしても、われわれ患者にとっては血も涙もない、機械的なセリフと聞こえてしまいがちなのです。

こんなに痛いのに、「痛がっているお前がおかしい!」とは何事だ!!

社長がいかるのも当然ですが、一方で先生方はご自身の無力さをも感じているのではないでしょうか。

腰痛の原因とされる新事実とは

整形外科の先生方には限界を感じさせている腰痛ですが、別の分野でその原因が解明されつつあります。

近年、腰痛に大きな影響を与えていると注目を集めているもの、それは「心理的ストレス」です。

アメリカのスタンフォード大学の研究では腰に痛みを訴える人100人を対象に5年間にわたり追跡調査をしたとのこと。

その結果、気分が沈みがちになったり、不安を感じやすい人はそうでない人に比べて30倍も腰痛になりやすいということが判明したそうです。

心理学や精神医学の他、脳医学の分野でも腰痛の研究は進んでいます。

同じくアメリカ、ノースウエスタン大学では慢性腰痛患者が脳のどの部分で腰痛を感じているかを調査しました。

患者に対して腰に外部から痛みの刺激を与えると、

脊髄~脳の視床~脳全体というルートで痛みの信号が伝わって広がってゆきます。

それに対して患者の慢性的な痛みは、

脳の前頭葉にあるストレスや不安にかかわる領域だけが活発に反応していたのです。

つまり慢性的な腰痛の人は、腰から刺激の信号がなくても、脳だけが痛みを勝手に感じるようになっている、というのです。

これは心理的ストレスが生む、心因性腰痛と言われています。

刺激~配線~脳での痛みの認識

という正規のルートをたどらずに、脳だけが勝手に痛みを感じているなんて、ちょっと信じられませんね。

あんなに痛いのに、気のせいだなんて。。。

でも、確かに痛いですよね~

心因性腰痛なら私たちはどうしたらよいのか

そんな心因性の腰痛であった場合、、

脳をリラックスさせることができるのなら、マッサージというリラクゼーションも一案かと思います。

ですが、痛みの原因が心因性であるならば、それは「脳の錯覚の可能性あり」と冷静に自ら判断してみる事でしょう。

そして、ちょっとした痛みや不具合くらいなら生活に支障ないから気にするのをやめる、ということをお勧めします。

私はこの事実に気づいてから、自分の腰痛はある意味心理的なものだと判断し、自分の中で意識を完全に切り替えました。

違和感があっても生活はできる!多少痛くても仕事にも困らない!ならば別にこのままでもいいや~!と。

そして、数年間通い続けていたカイロプラクティックには昨年の11月から行っていません。

そして、寝る前のストレッチだけで毎日生活できていますよ~

ストレッチで血行を良くして、寝返りの打ちやすいマットレスでぐっすり眠れば一晩中血行よし。

朝もスッキリですからストレスもどんどん減少してゆきます。

何しろ、気持ちを切り替えることで腰痛が改善するだけでなく、気分も前向きに切り替わり明るくなります。

これが私の実感です。

 

ありがとうございました。

 

腰痛へっちゃら仙人