そもそもコリってなんだっけ?

私が10年ほど前に関西に出張し、夜、ホテルの部屋からフロントへマッサージを頼んだ時の事。

電話を切ってほどなくするとチャイムが鳴り、ドアを開けると熟練そうなおばあちゃんマッサージ師さんが立っていました。

こんなお年寄りでは私の腰の疲れを癒す力強いマッサージはできないだろうな、、と思いましたが、まあ、交換を頼むのもめんどいし申し訳ないので、このおばあさんにお任せすることにし、部屋の中に入ってもらいました。

「お客さんは腰だね。」と、なぜか言い当てられ、少し驚いたり、というようなやり取りの後、特に左側の腰が不調であることを説明。

するとベッドにうつ伏せになってマッサージが始まるなり、腰をグリグリ!っとされ、あまりのおばあちゃんの力強さに驚きました。

その瞬間、私の失望は消え去り、おばあちゃんの腕前に期待が高まると同時に、一方では乱暴に扱われるのではないか、、という不安も覚えました。

そして私は、その不安をかき消そうという思いからおばあちゃんに尋ねました。

私「あたたたっ!効きましたねぇ~!いまのは何ですか?」

コレはコリですね~

このとき、おばあちゃんの「コリ」という言葉がとても新鮮に聞こえました。

なので、もう少し突っ込んで聞いてみたのです。

私「あの~、、コリってなんですか?」

コリはコリですね~

・・・

私はそれ以上の質問は無意味だと悟り、時折襲ってくる激痛に耐えながら40分間おばあさんのマッサージを黙って受けつづけました・・・

・・・・・

肩がこった、腰がこった、コリがほぐれない、凝固まっている、、などなど・・・

「コリ」という言葉が良く使われますが、体にできる「コリの正体」、あなたは知っていましたか?

私のコリは、やはり左側の腰にできます。

酷い時はピンポン玉くらいの大きさに感じられるほどに成長しています。

このコリの正体ですが、実はいろいろ調べてみたところ、筋膜が体の悪い姿勢の形を記憶してしまい、良い姿勢を保ちたくてもできなくなっている、という説が一番有力だと感じました。

筋肉が無意識に固く緊張して、自力ではゆるめられなくなった状態です。

出展:日経ウーマンオンライン

首都大学東京の教授でいろいろ本を出されている竹井仁先生は、コリの原因は第2の骨格ともいわれる筋膜が硬くなってしまい、筋肉の可動域が少なくなっていることが原因だという説明です。

下の動画は腰のコリ改善ではなく、肩のコリ改善のストレッチが紹介されていますが、筋膜を知るうえでとても参考になります。

さすが、NHKは濃い情報を取り上げていますね。

筋膜とは、筋肉や内臓を包んでいる膜のことを言います。

筋肉は筋膜の中に伸び縮みする筋繊維がミルフィーユ状に折り重なってできています。

健康な筋肉はこのミルフィーユ状の筋繊維が交互にスライドするようにして伸び縮みします。

ところがコリのある不健全な筋肉は筋膜が硬くなってうまくスライドしなくなり、どんどん血流が悪くなり老廃物が溜まりやすくなり、凝固まってしまうんですね。

結局、コリも血行の悪さが原因、ということです。

 

一言でコリと言っても、コリのシステムは複雑ですね。

「コリはコリですね~」という説明に落ち着かざるを得なかったおばあちゃんを思い出しましたw

 

ありがとうございました。

 

腰痛へっちゃら仙人