コルセットをしていると腰痛になる?
腰痛時に使うコルセット。
最近だと2段階式のコルセットが4千円前後でドラックストアで販売されています。
腰痛グッズの記事でお話ししましたが、締め付けて背骨まわりを支えるコルセットにはデメリットもあります。
コルセットは急性腰痛が発生した直後、起立姿勢が難しい時だけに使用したほうが良いです。
なぜなら、コルセットをしていると体幹の筋肉が鍛えられないからです。
腰痛持ちは腰回りの筋肉を鍛える「筋トレ」をしなくてはならない!
という話がありますが、こんな話を普段コルセットを多用している人が言っているのを耳にします。
順番間違えてるよ、って思いますw
コルセットをしながら筋トレの話をする人は、自助努力を先送りしている人です。
そもそも2足歩行で起立しているだけで人間の体幹のトレーニングなのです。
だから、起立状態でいるときにコルセットで補助していたら、自分で起立するための筋力を衰えさせることになっているのです。
だから急性腰痛が去ったら即座にコルセットを外しましょう。
不安ならカバンの中に忍ばせておくくらいにして、日常の生活の中で動かしながら腰を戻してゆく。
特に大事な筋肉は「ひねり」の筋肉です。
腰の中で一番大事な動き「ひねり」が、コルセットをすることでまるで機能しなくなります。
なぜ腰の動きでひねりが一番大事なのか
ところで、腰を支える大きな筋肉と言えば脊椎起立筋や大腰筋があります。
しかしこれらの大きな筋肉は前後の曲げ伸ばしで活躍する筋肉です。
私たち人間が腰をひねる場合、腹斜筋という筋肉を使っています。
この腹斜筋は起立筋や腹直筋などと違って、あまり大きな筋肉ではありません。
ですが、体幹を支える重要な筋肉です。
私たちが日常行っている動きのなかで、腰を前後に曲げ伸ばしする動きが意外と少ない、って気づいていましたか?
捻る動作が多いんですよ。
たとえば、捻る動作で代表的なのは、「歩行」があります。
左右の足を交互に出して前に進むわけですから、絶え間なく体をねじる動きを使っています。
その他、女性の炊事洗濯、ちょっと机の上の物を取る動作、呼び止められれば振り向いたり、説明中に多くの人を見渡したりと、、
常に体の捻りを行っているではありませんか!
こんな時には必ず、私たちの意識には登らなくても、腹斜筋を使っているんですよ。
昔、NHKの番組か何かで、日本の有名なドラマーの神保彰さんがどんな筋肉を使って神がかったドラミングをしているのかをテストしている特集がありました。
体中に電極を張り巡らせて、スピードの速いドラミングをするのですが、テストの結果は起立筋や腹直筋にはほとんど力が入らず体全体は脱力状態。微細な腹斜筋にわずかに力が入り、本当に微細な力だけで体幹を維持して起立状態を保っていたのです。
この番組のテスト結果は衝撃的でした。
激しい動きに大きな筋肉が使われておらず、体幹部分は腹斜筋以外は機能させていないのです。
まあ、天才と言われる人の体遣いのヒントが見えた気がしました。
私たちの体遣いの参考になると思います。
体をねじるときの筋肉は重要です。それにも使い方があります。
そんなに力んではいけないのです。
比較的大きな筋肉である起立筋、腹直筋は日常動作の動きそのものより、人間が二足で直立するために必要な筋肉ですが、動作に必要な筋肉のメインは実はねじる動作なのです。
微細な腹斜筋が弱っていると私たちは何もできないのです。
私たちの背骨を支える大きな筋肉は脊椎起立筋ですが、実は捻りの動きには弱いのです。
腹斜筋が日常の捻る動きを支えてくれています。
その肝心な腹斜筋を鍛える方法はこちらで解説しておきます。
運動嫌いで、面倒くさがり屋にこそぴったりなトレーニング方法です。
ありがとうございました。
腰痛へっちゃら仙人