緊張しながらストレッチをやるという過ち
ストレッチを毎日の習慣にしよう!と意気込むと、いざ寝る前であっても体が緊張していることがあります。
「寝る前に今日のタスクをこなさなくっちゃ!」という仕事に対する義務感でやっているとストレッチも逆効果って話。
腰痛改善の最大のポイントは、腰回りの毛細血管の血行を改善することです。
腰回りの筋肉にたまっている乳酸などの老廃物を排泄するのも、筋肉自体の固さをとって関節を動かせるようになるのも、全て血行を改善することで解決できるはずなんです。
そのためにはリラックスして、体をゆっくり伸ばしてあげることが大事なんですよ。
これ、私の実感!同じストレッチの動作をしていてもリラックスするだけで体がぐ~んと伸びるんですから。
意識してリラックスする
とはいえ、私たちが日常で一番忘れてしまうことが、リラックスなんじゃないでしょうか。
仕事は忙しいし、一人の時間も常に刺激にさらされています。
スマホでゲーム、友達の投稿にいいね!、気の利いたコメント、並行してメッセージへの回答などなど、心を一人にして自分と向き合うことなんてありません。
というか、もはや我々は、心を一人にして暗闇の中で過ごすなんて、恐ろしくてできないはずです。
刺激に慣れきってしまって、ストレスが当たり前。逆に沈黙が嫌い。沈黙が怖い。
無意識に、緊張状態やストレス状態が当たり前になっていますから、わざわざ意識しないとリラックスができないんです。
リラックスするには、瞑想がいいと言われていますが、私自身、
瞑想と「睡眠前に目を閉じた状態」とで何が違うんだ??
、、と疑問を持っていたことがありました。
瞑想が睡眠前に目を閉じた状態と大きく違うことは、
瞑想には意識的に心を整えようという自分への働き掛けがある、
ということだと思います。
そう、昔の人も、現代人と同じく日中は気忙しかったのではないでしょうか。
なかなか自然体でリラックス状態を作るのは昔の人でも難しかった。
瞑想などでわざわざ時間を取って意識的にリラックスする、ということを大事にしていたんではないでしょうか。
自分の心を大事にする先人の知恵ですね。
ストレッチとは瞑想である
ストレッチの動作は誰でもできますが、効果のあるストレッチをできている人がどれだけいるかは疑問です。
理想のストレッチとは、しっかりと呼吸を伴い、呼吸に意識を集中してゆっくりした時間中にあるものです。
その時初めて副交感神経が優位になり、意識では外せないブロックをオフにして筋肉が緩んできます。
ストレッチとは筋肉を力で伸ばすのではなく、呼吸に集中した瞑想状態の心と体で伸ばすこと。
だから、ストレッチする時間を計るときに「20秒間」とか「30秒維持」とかいう表現は使わずに、
「深呼吸6回分」
という時間感覚でお伝えすることにこだわっています。
ストレッチする時は時間を忘れ、呼吸だけに身を委ねる。。
ストレッチ自体が瞑想である、と私は信じています。
スマホの電源をオフにして、電子機器のすべてを見えないところに隠して、自分の心と体に優しく向き合う時間を、1日10分間だけ取ってみてはいかがですか?
それでは、明日から、強い自分になるために、自分に優しくありましょう~!
ありがとうございました。
腰痛へっちゃら仙人