腰痛日記:ある日の夕食で女房の一言

太りすぎで悩み、幼少期から何をやってもダメな
トラウマを引きずっていた私でした。

「食べることが罪」とまで思い込んでいたある日、
女房が夕食に、

巨大な手作りハンバーグを作って出しました。

女房の作るハンバーグは豚肉がベースですが、
柔らかくてジューシーでおいしいので、
大好物なのですが、
その日はどうも喜ぶことができませんでした。

元気の無い私に、女房が声をかけました。

「エビちゃん、どうしたの?※」
※女房は私のことを苗字のアダ名で呼びます。

私は、悲しくなりながら答えました。

「食事が楽しくないんだ・・・
自分が嫌になっている。」

しばらく無言で女房はハンバーグを食べながら、
少し間をおいてこう言いました。

「食べるときは思い切り食べて楽しもうよ。
食べることが好きなんだから、
自分にウソをついちゃだめだよ。」

そのことは頭ではわかっていました。

そして私は答えました。

「自分に正直になると、どんどん太ってゆくばかりなんだよ!
どうすればいいのかわからないんだよ!」

私の正直な気持ちでした。

女房はさらにこう言ったんです。

「いいから、騙されたと思ってたべてごらんよ。
私のハンバーグは美味しいよ!」

しょうがないので、私は箸で小さな欠片をつくって
口に運びました。

すると、、

いつもと味が違う。

柔らかくてジューシーなのは変わっていないけど、
明らかに味付けが変わっています。

私は一瞬、ストレスで味覚が変わったのかと思いました。

そしてさらにひとかたまりを口に運び、
味わった時にピンときました。

女房が口を開きました。

「お豆腐で作ったんだよ。」

それは、女房の「豆腐ハンバーグ」でした。

腰痛男の目に・・涙の味のハンバーグ

女房は私が食事ダイエットでうまくゆかないのを悩み、
気落ちしているのを傍で見ていて、
私の好きなハンバーグで何かできないか、
と考えていたようなのでした・・・・

わたしは、しばらく何も発することができませんでした。

味としては、やはり豚肉のこってりしたオリジナルハンバーグに比べれば
落ちていると言わざるを得ませんでした。

ですが、ちゃんと余計な水分を絞って歯ごたえを出し、
工夫をして私食べさせようという気持ちが沢山伝わってくる
ハンバーグでした。

ハンバーグは涙が鼻から口に回って
少ししょっぱい味がしていました。

私はやっとの思いで
「ありがとう、ありがとう」と絞り出したら、
女房も少し涙ぐんでいました。

私はそのハンバーグを最後まで食べ終わり、
腰痛改善を決意する前に自分にかけている
ある要素に気付いたのです・・

自分を受け入れること

私の中には心の何処かに、
「自分はダメな奴だ」という思いがあったのです。

何をやっても長続きせず、
口で宣言したことも途中で諦め、
言い訳ばかり言うだめなやつだ、と。

この腰痛改善にしても同じ事でした。

将来のリスクを分かっていながらも、

デブの自分はダメな奴

という刷り込みがあることが長続きできない
原因ではないかということに気付いたのです。

「私は今のエビちゃんでも好きだよ。
でもエビちゃんが頑張るなら、私、応援するよ。」

私は、自分を受け入れて、
自分を応援できていなかったのです・・・

私は痩せるよりなによりも、
一体自分をどうしたいのかを考えるようになりました。

そして、ある結論に至ったのです。

腰痛改善の敵=「言い訳」の構造

まず、何かが出来てから、
次に何かをする。

前提条件付きで目標設定をすると、
その達成は得られにくいといいます。

前提条件がかなわないから、目標を達せられない、
という言い訳をしやすくなるからです。

この時の私の場合は、
「痩せないと腰を直せない。」
ということでした。

すると目標達成のハードルが上がります。

逆に言うと、
弱い自分の心を守るために、
達成できなかった時の言い訳を作りやすくしたい、
という心理が働いているのです。

ですから、何かを目標設定するときには、

「その最終目標を達成するために今何をしているのか。」

を意識する必要があるんです。

将来の目標を達成するための道筋を立てて
少しずつでもいいので、必ずつながっていることを行なっていく。

この時冷静に考えれば、私は、
「いかにも面倒な筋トレなどの運動を先送りにしたかった」
という心理が働いていました。

ヘルニアという弱点をカバーするには、
筋肉を、特に体幹の筋肉を鍛えるしかない。

それがわかっているのに、
痩せないからそれが出来ない、
という壁を勝手に作ってしまい、

逆に自分で無意識に作った壁に阻まれて、
知らないうちに気付いたら
己自身を混乱に落としい入れていました。

目標の再確認
そこで、体を鍛えるという、
当時一番嫌だった、面倒だった事柄に、
向き合うことを決意しました。

痩せるのが目的ではないのだ。

痩せた体を手に入れて、
また自分のエゴを満たしたいのか?

そうではない!!

自分に必要なのは、腰痛を改善するための
体幹のトレーニングだ!

これは、先送りにしなければ、
いつからだってできる。

面倒くさがりで、気持ちの弱い自分を受け入れよう!

その上で、そんな自分でも少しずつ出来る
トレーニングの方法を見つけ出そう。

いかにも簡単で、
歯を磨く様に習慣になるトレーニングだ!

答えに近づく瞬間でした。

ありがとうございました。