手がびりびりする!気感?

最初はわずかな変化ですが、胸の前にかざした両掌にびりびりとしたものを感じていました。

これはひょっとすると気を感じる「気感」と呼ばれるものかもしれない。

しかし、少し冷静に考えれば準備体操で指先に血が集まりやすくなっており、毛細血管が拡張されて周りの神経が反応している状態なのかもしれないし。。

私は先生から手をかざされながらも頭の中は右脳と左脳を行ったり来たりして体感と分析を繰り返していました。

催眠術と気功とは似ているところがある、と何かの本で読んだことがあります。

体性感覚野と呼ばれる脳の機能が活発になると副交感神経が優位になりリラックス状態になり、変性意識をもたらします。

つまり、体の一部分に意識を集中すると、頭がボーっとなり暗示が入りやすくなるのです。

目に見えないことを信じやすい状態になる、エネルギーも信じ安い状態になるということなのです。

苫米地英人さんの本を読んだときに、気は情報空間に存在するものだ、ということを信じることから始まる、というような一説がありました。

現実の空間にはないものでも、情報という空間には存在するものは気だけではなく、酸素や電波など計測できるものからできないものまでさまざまあるのですから。

私は酸素と同様に気の存在も信じていますので、先生から手かざしを受けてびりびりした感じを得たら、「おっ!気が来てるぞ!」と素直に感動するようにしたのです。

自分でそれを選択して、頭の中でスイッチを切り替えている、という感覚です。

手のひらを上向きにすると腕が上がる

気感を確認し終わると、先生から手のひらを上に挙げるように指示され、上から手をかざされると、かざされた方の手だけが上に引っ張られるように上がってゆきます。

もはやこうなると、何が原因かわかりません。

その場の空気に逆らっちゃいけないという思いや、先生をがっかりさせてはダメだという思いやりも入ってきます。

しかし、手のひらにびりびりした感じが増幅している、、という感覚には素直でありたい、という気持ちをキープしながら状態に従います。

そうすると、先生とのやり取りが気持ちよくなってくるのです。

これは催眠術では「ラポールの構築」といいます。信頼関係づくりです。

施術者と被術者との間に信頼関係を築いてからでないと、催眠術はかからないのです。

気功でも同様で、摩訶不思議な現象を起こすためには大事な準備段階と言えます。

気持ちよくなりたいのだったら、先生に対して心を開かなくてはなりません。

私が気持ち良い状態に素直に笑顔を示すと、先生も笑顔になって迎えてくれます。

しかしこの時、先生のその表情から、私が意図的に意識を選択していることに先生が気づいているなと思えました。

(つづく)

仙人