姿勢がいいのにどうして腰が悪いのか

あなたは人から、「姿勢がいいですね」と褒められることはないですか?

腰が反りすぎて腰痛になってしまうタイプであるならば、背中側を伸ばすよりも腸腰筋を伸ばすべし!というお話をしたいと思います。

私は、良く姿勢がいいですね、と褒められることがありました。

そして、姿勢がいいのにどうして腰が悪いのかをずっと悩んできました。

その上「姿勢が良くてすがすがしい!」と褒められることがありますw

人間性よりも、姿勢を褒められます(;’∀’)

姿勢が悪いと腰に良くない、と聞かされて生きてきましたので、日常では意識して姿勢を良くして生活していました。

しかし、腰は姿勢を正すだけでは一向に良くなりませんでした。

いわゆる脊柱起立筋下部に緊張がたまりやすくなり、腰のコリが発生し、万年腰痛となってしまいました。

中国マッサージ(まともな店)のおばさんに握りこぶしでゴリゴリやられても何も感じないほどコリがひどい時もありました。

腰が悪いから反ってしまうのか、反りすぎるから腰が悪くなるのか。

あるいは、反り方が間違っているのか。。。

どんなに工夫しても腰の辛さから解放されることはありませんでした。

腰へのストレスはどんどんたまってゆき、仰向けで寝るのは辛く、一晩経つと腰はガチガチでした。

それでも数分間の柔軟体操で自分を奮い立たせ、5キロのランニングに出かけるという毎日を繰り返していました。

腰の反りを力づくで作るのが良くない

スポーツ選手のマッサージを専門にやっている先生に教わったところによると、

「仙人さんは無理やり姿勢を作ろうとするから腰に負担が来ています。」

ということでした。

姿勢とは緩んだ筋肉があれば自然に整うものだというのです。

重力に逆らったり、体のバランスをとるのに力みを伴うことなく、体がしっかり緩んでいればいい姿勢は自然にできるという。

運動をしているか、女性でハイヒールを履く機会が多い人に無理矢理姿勢を整えようとする傾向が多いそうなんです。

年がら年中ある部分に緊張がかかっており、そこを緩めるストレッチをしないで生活しているので、腰の反りを力づくで作って姿勢を整えるようになってしまう。

悪循環に陥って、万年腰痛から逃れられなくなる、ということなんです。

姿勢が良くて万年腰痛にあなたが悩んでいるのだとしたら、この記事はどんぴしゃりです。

つまり、腰の痛みを持っていて、無理やり姿勢を作る状態になっているのだとしたら、同じ原因が体の中にあります。

それは、腸腰筋がガチガチになっているのです。

腸腰筋が硬いとなぜ無理やり姿勢を良くしてしまうのか

骨盤の内側にへばりつくようにしてある腸骨筋と、腰椎から大腿骨にかけて体の中心を通っている大腰筋とを併せて「腸腰筋」と呼んでいますが、

ここが硬いとまず、股関節の動きが硬くなります。

股関節が硬くなると、日常生活で歩く、立ち上がるなどの動きを腰の動きでカバーしようとし、いつでも脊柱起立筋下部を酷使するようになります。

また、腸腰筋が硬く縮むことで、前面側への引っ張りがきつくなり、骨盤が前傾する形になります。

すると、体を力で戻す必要が出てくるので、「力づくの腰の反り」が出てきて、

人間性にかかわらず、見た目「すがすがしい」、見た目「良い姿勢」が出来上がり、腰の負担がかかり続けるというわけです(;’∀’)

そう、もうお分かりですね?

良い姿勢は、人間性同様、

力づくで作り上げるものではありません。

ストレッチして、体を緩め(あるいは心を緩め)、あくまでも自然体が作り出してくれるものだ、と肝に銘じなければなりません。

そのためには、腸腰筋のストレッチを十分に行って下さい。

4つのストレッチのうち、2番目の肘立て+膝曲げがそれにあたります。

この肘立て+膝曲げストレッチを行うと、脊柱起立筋下部に張りが出てきます。

正しい姿勢を作るためにこれまで緊張していた腸腰筋を緩めることで、負担が他の筋肉群に分散するからだと思われます。

腸腰筋と拮抗する脊柱起立筋に張りが出ることは自然の結果でしょう。

腰側に張りが出たら3番目のストレッチひざ抱えをやってバランスを取りましょう。

自然でリラックスした姿勢は見た目の美しさはもちろんのこと、あなたの内面の素晴らしい人間性までもを、より美しく映し出してくれますよw

 

仙人