学校に行きたくないと駄々をこねる娘

私には高校生、中学生になる二人の娘がいますが、上の娘が毎日落ち込んでいるときがありました。

そして、ある朝泣いて駄々をこねて、「学校に行きたくない」という始末でした。

疲れが抜けなくて、朝起きれない、というのです。

甘いようですが、行きたくないなら休んじまいな~と、放っておく事にしました。

というのも、少し嫌な予感がしたということもあったからです。

余裕の態度でその場は乗り切りましたが、夫婦そろって心配しました。

部活は大好きだし、クラスの友達も数人いるから学校に行きたくない原因が何なのかわかりませんでした。

しばらくは毎週月曜日の朝にお腹が痛くなり、学校を休むということが続きました。

ストレスが原因だろう・・・

月曜の朝というのは誰もが憂鬱になります。

サラリーマンになってからは毎週月曜日が辛かった。

私の会社では毎週月曜日の午前中に担当している仕事の報告会議が行われていました。

進捗の遅れている自分の仕事の説明をするのが嫌で嫌で仕方なかったことを覚えています。

言い訳やごまかしにも限界があり、詰められるのを分かっていても遊ぶ時間を優先していた自分のせいでした。

20代はホントにアホ社員でした・・・

それでも、ストレスが溜まって、私は体調が崩れ、風邪をひきやすくなるという経験をしました。

ですから、上の娘を見ていて、やはり何らかのストレスが彼女のプチ登校拒否の原因になっているんだろうと思いました。

でも、娘のストレスの原因はよくわからないのです。

部活は楽しいし、友達と話すのは楽しい。地頭は悪くないので、勉強はそんなに難しいはずはない。

夫婦でいろいろと話し合ったのですが、ストレスの原因が分からないのです。

でも、そこでふと思いついたことがありました。

果たして、ストレスの原因となる事柄を探ることが大事なんだろうか・・・

気づけないからストレスになる

そもそも、原因となる事柄がわかっていたらストレスにはならないはずです。

まあ、もちろん、会社にあからさまなパワハラおやじがいる場合などは、明確にストレスの原因となる事柄を特定できるケースもあります。

そんな場合はすぐの対処は難しいとは思いますが・・・

大概の場合、事柄が分かっていれば対処ができるし、そのリスクを避けることもできる。

それが意識できないレベルで繰り返され、対処のしようがない形で心の中に入り込んできていたときに、肉体レベルで異常が起きる、というストレス現象が私たちの日常には多いのではないでしょうか。

意識できない小さなストレスの毎日の心への刷り込みが腰痛の原因であったり、消化器系の不具合につながっていたりする。

では果たして、その原因となる事柄がわからないと、ストレスは対処のしようがないものなのでしょうか?

・・・・・・

私がスポーツジムでストレッチをしていたある日曜日の午後、

ちょっとしたことがストレスになっている、、と気付けた事象がありました。

マシントレーニングを約1時間30分消化すると、私は15分程度のストレッチをしてからトレーニングをあがるのです。

その日もいつもと同じように、床の上にマットを敷いて、ストレッチを始めたのですが、何となく体が硬くていつものように筋が伸びないのです。

「あれ?調子おかしいな?」と感じ、少し冷静になってみたのです。

すると、私がストレッチをやっている空間の隣のスタジオでは、たまたまかなり激しいエアロビのエクササイズが行われているところでした。

スタジオは防音仕様になっているものの、激しいビートの音楽と、インストラクターの煽りの掛け声、生徒の叫び声が箱から漏れて私の場所にも聞こえてきます。

すると、どういうわけか、いつもは伸びるはずの部位が伸びないのです。

体のどこかに力が入ってしまっているのが分かるのです。

まあ、私は個人的に、スタジオのアクティビティでハイになっているあの手の中年男女の人種が生理的に嫌いなのですw

そこで、持ってきたMP3プレイヤーのイヤホンを耳に突っ込んで、ヒーリングミュージックを再生しました。

その時私が聞いたヒーリングミュージックというのは、川のせせらぎや風に揺れる葉音、鳥の鳴き声を中心にシンセ音をアレンジしたような環境音楽でした。

すると、いつも自宅で行っているのと同様に呼吸が深くなり、頭の中を空っぽにすることができました。

それまで繰り返されていた激しいビートやアドレナリンまみれのやかましい人の声などのノイズから解放され、心が穏やかになりました。

そして、伸びなかった筋がスーーッと伸ばせるようになりました。

これはもう、如実に表れた肉体の変化でした。

私はこの時たまたま体が硬くなっている原因となっていた事柄に気づけたわけですが、それよりも大事なことを悟ったのです。

ストレスの原因となる事柄を突き止めなくても、心の中や頭の中で鳴っているノイズを除去する方法が分かればよい。

娘のストレス解消法

私の娘は、いろいろなことを同時に行い過ぎて疲れてしまう、いわゆる真面目タイプです。

例えば、数学の設問を解いている最中に英単語テストのことや部活での人間関係のことを同時に考えながらやっています。

頭のなかが考え事でいっぱいになってしまっているのを、イヤホンを突っ込んで激しい音楽でかき消そうとしていたのです。

それでも物足りず、歌を口ずさみながら課題に向かっていますが、ほとんど手が止まっています(^^;

彼女が独自にやっていた勉強の集中方法とは、このように頭の中で鳴っているノイズを別のノイズでごまかそうとすることでした。

だからいつも落ち着きなく、いらいらし、平常時にはぐったりと疲れ切ってやる気が出ないでいるのでした。

これじゃあ、大人でも疲れてしまう。

そこで、私は娘に、瞑想法を教えました。

この瞑想法は、私が以前習っていた武術の先生から教わった方法でした。

当時は道場での練習前後と、自宅での自主練の前にやっていました。いまでも日常で普通に行っているものです。

その瞑想法を娘に教えてやらせたのです。

すると、気持ちがすっきりした!と、勉強に集中できるようになりました。

頭の中で鳴りやまないノイズがあるのだとしたら、それは別のノイズでごまかそうとしてはダメなのです。

ストレスの原因は頭の中のノイズです。

瞑想でノイズを吐き出してください。

瞑想は目を閉じて行いますが、睡眠とは違います。

意識的に落ち着いた脳波に導くための行為なので、日中の活動に成果を上げたい事柄の直前に行うことで、集中力を発揮することができるようになります。

いろいろなことを試してきた私ですが、私にとっては瞑想ほど効果のある自己啓発はありません。

腰痛持ちのあなたのストレスも瞑想を習慣にすることで緩和できるのではないかと思います。

瞑想でストレスが緩和できれば、当然、腰痛改善も期待できます。

ぜひ実施してみてください。

2分間でストレスを緩和し腰痛改善する瞑想法
ステップ1:座りやすい椅子に座り、目を閉じる。
ステップ2:3回深呼吸をする。
ステップ3:呼吸を自然に戻して、2分間目を閉じる。

その間雑念が浮かんで来たら「これが私の雑念の中身か~」という風に軽く受け止め、消そうとしなくてよい。

ステップ4:自然の呼吸で2分間過ぎたらゆっくり目を開けて、体を動かして終了。

以上、4ステップです。

これ、簡単なようですけど、最初は雑念が多いことで、途中ですぐに飽きてきます。

無理に雑念を消そうとしないで、2分間は雑念が自由に頭の中をにぎやかしているのを冷静に感じているような心持で行きましょう。

幾多の考え事が、同時に飛び交っているのが分かります。

そして、ちょっとしたコツですが、その考え事のどれにもとらわれない、ということ。

一つの考え事にとらわれると、頭を使ってしまいますから。

また、今自分がどんなことを考えているんだろうか?と雑念探しみたいな気持ちもとらわれにつながりますから止めましょう。

同時にいろいろな考え事が湧いてきたとしたら、はじめは物事を薄く考える癖を作るといいでしょう。

瞑想は、外部の刺激のない環境で目を閉じ、頭の中で鳴っているノイズを鎮静化させるエクササイズです。

完璧なゼロを目指さずとも、この2分間の瞑想の行為を、ただやるだけ、でOKです。

次第に、一つ一つの事柄が薄くなってゆき、ゼロに近い状態になってゆきますよ。

夜お休みでお布団に入られる前に行うことでぐっすり眠れますし、日中は集中したい事柄の前に行って下さい。

ちなみに、うちの娘も次第に学校が嫌で休むことがなくなってきました。

人ごみの中で生活していれば、意識できないストレスが山ほどあるのは当然。

ストレスは溜まって当たり前!

だから、一つ一つのストレスの原因に対処しようなんて思わずに、たまったストレスを吐き出す方法を身に付けるべし。

ありがとうございました。

 

腰痛へっちゃら仙人