電車で立ちっぱなしでも腰が痛くない姿勢を発見!

私は電車通勤2時間で会社に通っていたころ、腰痛がどんどん悪化してゆきました。

車内ではどんな体勢をとっても痛みから逃れることができず、吊革にぶら下がるようにして立っていることが多かったです。

電車が駅に止まるたびに空席がないかをキョロキョロ探す自分自身を惨めだと思っていました・・・

腰が痛いのは、もともと姿勢が悪いからだと思っていましたが、立っていて楽なポジションが見つけられず、いい姿勢が分からずじまいでした。

ところがある日、ちょっとしたヒントから自分のいいポジションの姿勢、

つまり、立ちっぱなしでも腰が痛くならない姿勢を見つけ出したのです。

私は電車で通勤中に腰の痛くない立ち姿勢のポジションを見つけてからは、立ちっぱなしの仕事や通勤電車が辛くなくなり、座席をきょろきょろと探し回るようなことがなくなりました。

上体が安定し、腰の不安感が消え去ったのです。

今日は立ちっぱなしが辛い、という多くの人の陥りがちな姿勢の誤りについてお話ししたいと思います。

立ちっぱなしが辛いのは腰を反りすぎ

姿勢がもともと悪かった私は、見た目の良い姿勢を作るために無理をしていることが多かったのですが、、

そのためか、背骨全体が伸びずに、力で反り腰を作るようになってしまい、返って腰の反りすぎとなり、腰だけに負担がかかるようになってしまいました。

背骨全体で体のバランスをとれるような姿勢を意識しないと、この癖は改善できません。

では、どうやって、背骨全体で体のバランスをとれるような姿勢を作り出すのか?

私が見出したその答えとは、腰を丸める事なんです。

腰を丸めるようにしてからは立ちっぱなしの姿勢が辛くなくなり、下半身もがっちりするようになってきました。

「腰を丸めるなんて、話にならない、、逆行してる。腰に良くないじゃないか!」

と思うかもしれませんが、まあ、聞いてください。。

これは、あらゆる武術や舞踏にも共通する秘伝でもあり、自然な立ち方の基本です。

この方法を知っておけば、軽やかな動きができるようになりますから、覚えておいて損はないのです。

単に腰を丸めるのではなく、丸め方にコツがあるのです。

立ちっぱなしでも腰が辛くならない体勢のつくり方

この腰の丸め方を覚えると、特に反り腰の方は楽に、真っすぐ立てるようになります。

理にかなった腰の丸め方が分かれば、垂直方向の力、つまり重力に対して腰のバネを利かせられるようになるのです。

バネを利かせられるような体の使い方を覚えれば、楽に立てるだけでなく、運動、特に格闘技なども上手になるでしょう。

それは、次の通りです。

ステップ1:頭の頂上から糸で吊るされているように立つ。
ステップ2:肛門を締めながら骨盤を恥骨側(前面)へ絞り込むように後傾させる。
ステップ3:腰椎の4番、5番を後ろに突き出すようにして鳩尾を凹ませる。
ステップ4:その状態で胸の力を抜き体はまっすぐに伸ばして立つ。

以上です。

ステップ4で胸の重みがおへその下あたりにストンと落ちる感覚を求めてください。

これが、含胸抜背(がんきょうばっぱい)と呼ばれる姿勢です。

私はこの姿勢を武術の道場に通っている頃に覚えましたが、ダンス、バレエなど体を使った技術を習得する人たちに聞くと基本理念は共通しています。

彼らは体の内側の筋肉を使えるように起立するにはこの姿勢が作れる必要があるんです。

ただし注意点は、この姿勢で体の形を固めようと思ってはダメなんです。

何にせよ、「固める」という意識は筋肉や関節の動きを悪くするのでよくないと言われていますからやめておきましょう(;’∀’)

特に武術系の人は体が硬いと言われており、この含胸抜背の姿勢を指導されると、この形に合わせて体をガチガチに固めようとしてしまいます。

いつでも柔軟に体を変化できるようにしないとどんなスポーツでも上達しませんし、私のように腰を痛めてしまいます(^^;

力を発揮するときにこの形で体のバネを作り、力を開放するときには体を伸ばす

そんな柔軟な意識でいいのではないかと思います。

電車の揺れに合わせて、体を一つの大きなばねに見立てたイメージでボヨンボヨン立つと調子がいいんです。

また、腰のバネを使うとき、膝を柔らかく使わなくてはそれができないことにも気づくと思います。

それと、この姿勢の大事なポイントはもう一つ。

ステップ3で腰椎の4、5番あたりを出すような意識をしますが、この部分はもともと腰痛持ちの人が出っ張っている部分です。

ならば、後ろに付きだすような意識は腰にはよろしくないのでは?という疑問が生じます。

実は武術や舞踏では腰のバネはこの4番、5番のあたりを使うこと、つまり「動かすこと」で生まれます。

腰をバネとして使うには、単にこの腰椎を出っ張らせるだけでなく、

ステップ1の吊るされる感覚と、ステップ2の肛門を締めながら恥骨側へ絞り込むように骨盤を後傾させることを併せて行うことです。

これらをすべて同時に行うことでバネを生む体が作れますから。

ちょっとやってみてください。

鳩尾のあたりを凹ませるときに、下腹部とわき腹から背中にかけてのぐるり胴回りに自然に圧力が入り、おへその下に充実感が生まれませんか?

腰にバネが生まれると、体幹がしっかりして、上体、下体が安定して、腰が据わってきます。

普段から腰を固めるのではなくて、腰と膝を使ってバネを作るような気持ちを持ってみてください。

そうそう、膝を柔らかく!

これで、立ちっぱなしで腰痛から逃れられなくなっても大丈夫!

 

この含胸抜背、腰痛対策にもいいのですが、武術では秘伝中の秘伝です!!

 

ありがとうございました。

 

腰痛へっちゃら仙人

PS.立ちっぱなしで疲れた体は、電車で立ちっぱなしの人専用のお勧め高反発マットレスで毎日ぐっすり眠ってリセットしましょう~