腰痛にはマッサージ、鍼、カイロプラクティックなどの徒手療法が一般的ですが、実は治療には意味がない行為だということは、もうご存知の方も多いのではないかと思います。

マッケンジー法で有名なロビンマッケンジーさんの書籍にも、koesの研究、1991年、1996年において、「徒手的脊椎矯正の効果はあまりないことが明らかになっている」と述べられています。(「自分で治せる!腰痛改善マニュアル」P17より)

逆に、徒手療法というのは受身の療法なので、患者に依存心を引き起こしてしまうマイナス効果も心配だとのこと。

先生の顔を見たときに安心する、というアレですね・・・

あの「安心感」は何物にも代えがたい価値ですが、そもそもの治療とは別物ですものね。

たしかに、治療に効果があるのならば、通い続ける必要はないわけですから。

治療家の目的はお金儲け?

私の弟が治療院に勤務していたことがあるのでよく知っているのですが、腰痛業界(こんな言い方があるかは知りませんが・・)では「腰痛は治せない」という暗黙の了解があります。

安心感を与えて継続して通ってもらうようにするのが最大の目的です。

治療家が患者さんに対して与えてあげられることというのは、根治ではなく、痛みを抱えながらでも前向きに生きてゆくための安心感です。

患者さんの痛みを除去してあげたくても治療家にはそれができないし、せめて一緒に楽になるように患者さんに寄り添ってあげるのが治療家の立ち位置だと思います。

治療家は決して患者さんの腰の痛みを治してくれる人ではないのです。

こう聞くと、治療家の目的はお金儲けじゃないのか?と思うかもしれませんが、市場のニーズに合ったことをしてくれているわけですから、それは一概に悪ではありません。

私たちが腰の痛みに苦しんでいると、通っている治療院の先生をヤブ医者呼ばわりしたくなりますが、その先生自体は悪くないのです。

実際に、痛みが辛い時にいつものように治療院の入り口をくぐり、出口を出るときには気分が良くなっている。

その場の腰の調子を「いい感じ」にはしてくれているじゃないですか。

私が先生の肩を持つのには、理由があるんです。

それは、事実があるからはっきりしています。

私たちの腰痛を治してくれる人はこの世にたった一人しかいないからなんです。

それは、私たち自身なんですよ。

自分自身が腰痛治療家になる方法

腰痛の問題を自己管理し、腰痛治療の依存心を払しょくすることです。

治療家の先生は、私たち自身が腰の治療をしてゆくための補助役でしかないんですよ。

これまで、あなたも腰の痛みの解消を他人任せにしていなかったでしょうか?

私は生来甘えん坊の性格ですから、なんでも他人任せ、困ったときは人のせい、という生活を送ってきていました。

ですが、慢性腰痛が耐えられなくなってからは、2年間も同じ治療院に通っている自分自身の生き方が一番の「痛みの原因になっている」ということに考え至らざるを得ませんでした。

2年間も同じ治療院に通っていると、治療家の先生も正直ベースで話をしてくれます。

「腰痛は自分で治すしかないんですよね・・・」

もういい加減、気付いたほうがいいと思うんですけど・・・

といったニュアンスが声のトーンに含まれている言い方で、こうつぶやきます。

これが現実なのです。

腰痛の治療は日本よりアメリカの方が進んでいます。

いやいや、アメリカの方が進んでいるというのは、「ある側面では」です。

問題の認識レベルは両国一緒でも、それを科学的に分析する力はアメリカの方が進んでいるという感じです。

そんななか、現在アメリカで注目されているのは、運動や姿勢の矯正です。

普通の腰痛であれば80%以上のものが自分で矯正を行うことができ、専門の治療家の手は必要ないとまで言われています。

専門家の徒手治療が必要な症状はわずか10%程度とまで言われているんです。

効果的な腰痛体操、腰痛ストレッチとは?

様々な方法がありますが、私が15年以上腰痛と付き合ってきて最も効果があった方法をこのサイトではご紹介します。

慢性腰痛でお悩みであればこのストレッチ体操を行うだけで、他のことは何もしなくてよいと思います。

まあ、もちろん腰痛の原因にもよるわけですが、そのほとんどは血行不良だと思われます。

血行不良は治療家の手によらず、自らのストレッチ体操で改善ができます。

もっと言うと、自らのストレッチ体操でしか改善はできないのです。

腰痛の症状は自分でしか改善できないと思うべきなのです。

インターネットを調べれば私のやって効果の出た方法なんて、同じ情報が、しかも山ほど掲載されています。

しかし、おそらくそれを誰も実践していないでしょう。

腰痛で悩んだ人が執筆した記事とは思えません。

だから心に響いてこない。そうすると読んだところで実践しようという気にはなれない。

世の中には情報だけがあっても、何の意味もない、ということがはっきりわかります。

情報に「心からの訴え」が備わっていない限り、腰痛で悩む人でも行動に繋げてはもらえないのではと思います。

これだけやればいいんだよ!というストレッチ体操を次回の記事で載せていきます。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

腰痛へっちゃら仙人