腰痛を再発させないようにしたい・・・

ギックリ腰をやった後は、おっかなびっくり生活してしまいますね。

あの痛さを味わってしまうと、「もう、二度と経験したくない」という思いから、腰をかばうような動きが身に付いてしまいます。

コルセットを外した後は、腰痛にならないためにどんなことをしたらよいのか?

30代当時はまだ効果的なストレッチなど知りませんでしたから、いろいろと考えました。

そして、いろいろな書物を読み漁ったり自分でためしたりして、ついに腰痛を予防するための効果的な方法を思いついたのです。

それは、「身体意識」と言われるものです。

まあ、身体意識と言えば高岡英夫さんがかなり難しい学術を体系化されていますが、私が言っているのはそんな難しい話ではありません。

腰痛を乗り切り、再発を予防するのに役立つ体の用い方に際する意識、体使いの意識、とでも申しましょうか。

私はかなりのビビリなのですが、ギックリ腰からの復帰過程で、腰痛を自力で改善するための身体意識のコツのようなものを偶然に発見してしまったのです。

この体使いの意識はぎっくり腰からの復帰だけに役立つのではなく、慢性腰痛から解放されるためにも役立つと思いますので、シェアさせていただきます。

意識の使い方で体の使い方が変わる

ぎっくり腰の直後は体を安静にして炎症が鎮まるのを待ちます。

そして炎症が収まり体を動かせるようになってきたら、少しずつストレッチを再開していきます。

ここまではいいのですが、そのあとはどうしたら良いのか?

前回お話しした正しい姿勢を意識して生活することが重要です。

この正しい姿勢の方法では、頭蓋骨の位置を気をつけて、頚椎から頭頂部にかけてをまっすぐに伸ばし、その他のことは全て忘れます。

腰のことを一切忘れるのです。

しかし、ぎっくり腰をやった直後というのは、腰の不安感が半端ないので、忘れようにも忘れられないのです。

すると腰のことを気にしすぎて腰が余計に緊張してしまうという悪循環が起こってしまいました。

いけないいけない、と思いながらも、腰のことを考えすぎてしまうのでした。

そこで、いろいろと研究して試して見たところ、日常的に体の中のある筋肉の一部を意識すれば、腰のことを考えずに安定感が得られるということが分かったんです。

これは、私の好きな武術にも通じますし、女房に聞くとバレエ、つまり舞踏の世界にも共通する要諦だということがわかりました。

筋肉を意識するというと、ガチガチに体を固める、とイメージしがちですが、そうではありません。

体は柔らかく使う。

それが大前提です。

その上で、この意識を大事にすれば、体を固めることなく、有効に全身の筋肉をバランスよく使いながら腰の状態を安定させることができる、という方法です。

それは、

下部の腹筋を意識する、

ということです。

腹筋の下部というのは、なかなか力の入らないところです。

そして、腹筋の上部とは違って意識がしにくいのです。

力もうと思うと、お腹を出っ張らせたりして無理な力を加えようとして具合が悪くなってしまいます。

そこで、腹筋下部の筋肉の意識の仕方なのですが、、

すぼめる

という感覚が有効です。

ヘソ下3センチの位置には「丹田」と呼ばれるツボがあります。

ここに気を集めるというイメージ、なのですが、「気」に興味がない人にとっては気を集めるイメージは難しいでしょう。

ですから、誰もが丹田の意識をするのにわかりやすいイメージの方法をお伝えします。

それは、

ヘソ下3センチのところに口があると想像し、その口で梅干を食べる

とイメージしてみてください。

酸っぱくて、腹直筋の下部がしぼみませんか?(笑)

この感覚、軽くてもいいんで、酸っぱい感をヘソ下3センチのところに持ち続けましょう。

するといい感じで下部の腹直筋が意識できるようになると思います。

物体の質量の中心を重心と呼びますが、この丹田の位置がちょうど人間の重心にあたります。

人間の重心位置にある筋肉が下部の腹直筋なのです。

重心点である丹田は腹筋の奥側にありますが、この表層にある腹直筋の下部をすぼめる意識することで丹田の意識に変換することができます。

この下っ腹と言われる丹田に力が入ることで、腰回りに余分な意識がいくことがなくなるので腰の力みはなくなり、その上で腰の安定感が生まれるので一石二鳥なのです。

今日は、なかなか意識しずらい丹田への力の入れ方についてでした。

ありがとうございました。

 

腰痛へっちゃら仙人