血行不良の原因は重力?

同じ姿勢を取り続けているのは体に良くないと言われていますが、どうしてなんでしょうか?

それは、筋肉や関節を動かさずにいると、血行が悪くなるからです。

でも実はその他にも血行を悪化させる重大な事実があります。

それは、地球には重力があることと関係します。

それは、接地面にかかる圧力が血行不良を引き起こすということです。

寝ていても起こる圧力による血行不良

座りっぱなしは腰に良くないと言いますが、同じ姿勢で寝っぱなしも体に良くないのです。

それは、寝ていても圧力による血行不良を起こしているからです。

疲れて帰ってきて、布団やマットの上に寝転ぶと、とても気持ちがいいですよねぇ~

でも、実は、寝ている間でさえ、わたしたちの体には結構な圧力がかかっているんですよ。

寝ているときに体にかかる圧力は、座りっぱなし、立ちっぱなしよりはもちろん軽いですが、どの程度の圧力がかかっているかを計算してみました。

まずは、実際に座りっぱなしでかかる圧力を計算してみると、

座っているときに座面にかかる圧力は、体重70キロの人で約45キロ。しかも座面の約25センチ四方の小さな面積に集中します。

すると圧力の計算は、

Pa(パスカル)=N(ニュートン)/㎡

で表されます。

N=100gですから、45キロなら、45,000g÷100g=450Nです。

お尻の座面が25センチ四方であれば、0.25×0.25=0.0625㎡。

つまり、

450N÷0.0625㎡=7,200Paです。

これだけだとあまりピンときませんが、、、

寝ている場合に全身にかかっている圧力は、

N=100gですから、70キロなら、70,000g÷100g=700Nです。

体表面積は180センチですと全体表面積が約1.8㎡。(※Ke!san参照。)

すると、寝ている時にマットに接している半分は0.9㎡。

700N÷0.9㎡≒777Paとなります。

まあ、寝ている間でも座っているときに座面にかかる圧力の約9分の1が全身にかかり続けながら眠っていることになります。

寝ている間にかかっている圧力の驚くべき事実

座っているときの9分の1程度なら別にどうってことないじゃないか、

と思うかもしれませんが、これが毛細血管レベルになると結構な圧力になることを説明します。

この777Paを血圧の単位である「mmHg(水銀柱ミリメートル)」に換算すると、

5.8mmHgとなります。

(※計算サイト参照。)

それに対し、毛細血管の血圧の平均は、15mmHgなんです。

われわれが健康診断やスポーツジムでお世話になる血圧計は、大動脈の血圧を測っていますから、平均的な数値が120mmHg~65mmHgと高いわけです。

末端の毛細血管の血圧は、細くて血流も少ないですからかなり低いんですね~。

つまり、われわれは寝ている間、

接している面の細胞の毛細血管の血流を3分の1以上阻害していることになるのです。

しかも、体の形は平滑ではなく、出っ張ったりへっこんだりしていますから、マットに対しての当たり方にばらつきがあります。

腰や肩などの出っ張った部分には圧力が集中しやすいですから、上で計算した5.7mmHg以上の圧力がかかっています。

寝姿が固定したままだと腰が痛くなったり肩がしびれたりという症状につながりやすい、というワケなんですよ。

併せて、座りっぱなしも本当に良くない、、ってこともわかりますねぇ・・(;’∀’)

横向き寝は腰にとって悪くない寝方ですが、できれば寝返りを打てるようになって全身の血行を良くしていきたいですね。

 

ありがとうございました。

 

腰痛へっちゃら仙人