腰痛持ちの理想的な枕の高さとは?

私は腰の痛みと頭を載せる枕とにどう関係があるのか、最初不思議でなりませんでした。

寝具を工夫して腰痛を改善できた私としては、実感として枕の高さと腰痛とには関係がある、と言えます。

結論を言うと私にとっての理想的な枕の厚みは、仰向けに寝ている状態で5センチ前後、横向きに寝ているときは13センチ前後、というのが参考値です。

つまり幅60センチの枕であれば、中央約20センチの帯域の厚みが5センチ前後、両端それぞれ20センチ帯域の厚みが13センチ前後という形状の枕が理想的です。

まあ、これは中肉中背で身長178センチの私の個人的な骨格データをもとにも計算で導き出せるのでしょう。

ですが私の場合は実際に寝具をデパートで試して導き出した経験値です。

私が自分で実際に寝てみて、快適だ~!と感じられるサイズを確かめた結果がそれだったのです。

それぞれの人間の頭の大きさ、肩の幅、体重などで変化しますから、自分で試して確認が必要です。

とはいえ、人間の体はそんなに大きくは変わらないと思いますので、あなたが枕を選ぶ時もその前後を目安に微調整すればいいのではないかと。

ただ、枕を選ぶ時に注意したほうがいいのは、あまり沈み込まない枕を選んだほうがいい、ということです。

良く寝具、特に枕を選ぶときに、「どんな硬さの枕がいいのか?」という質問がありますが、酷いサイトだと「人それぞれです」と書かれていますw。

私があえて言うなら、お使いのマットと同じような程度に沈み込む硬さ、という基準で選ばれたらと思います。

寝ているときはマットも枕も同じように沈み込みますから、枕だけが硬すぎたり柔らかすぎたりせずに同じように沈み込む硬さが望ましいと思います。

では、なぜ腰の痛みと枕の選択とには関係があるのでしょうか?

腰と頭と一体どういう関係があるのか?

枕と腰痛とも関係があるんですよ。これを仰向けで寝た場合を例にとってお話ししましょう。

 

ちょっと参考の背骨の図を見ていただく分かるように、枕が支える頸椎も腰椎もつながっていますから。「全体の一部」ということで。

背骨全体の自然な湾曲を保つには、頸椎一か所が整わないと狂いが生じる、という理論には合点が行きますよね。

そういう意味では仰向けに寝た状態であれば、頸椎7個が図のような形状であることが望ましい。

特に枕が関係する上の3つの頸椎が上にスッと伸びて頭蓋骨を支えるような形状が寝ている間も保たれていることが望ましいでしょう。

そうなると、枕は高すぎても低すぎても良くない。

体の厚みと頭の位置との関係で仰向けに寝た場合は、頸椎の上3つがスッと伸びるような形状に納まる枕の高さがよろしいかと。

私の中で頸椎の特に枕の関係している1~3番の形状というのはとても重要視しています。

立っているときに上にスッと伸びる感じ(実際は少し前側にCの字を描いている)でいることが自然にストレスなく立てるコツになっています。

宮本武蔵も「こころもち、うなじに力を入れる」と書いていますので、この1~3番の頸椎のことを表現していたのではないかと思っています。

ここを真っすぐに維持することが、体全体(脊椎)を自然にバランスよく維持するキモではないか、と思っているわけです。

寝ている時間は体を緩める必要がありますから、意識ではなく、枕でバランスを維持してゆくことになります。

つまり、良い枕選びは体のバランスを作るのに、とても重要です。

ありがとうございました。

 

腰痛へっちゃら仙人